学生の就職活動に関する「意識・実態」調査(サマリー)

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調査要綱

09年採用の学生の就職活動実態に関し、活動状況のみならず、大学側の支援体制や学生の意識にまで焦点を当てたアンケート調査を実施。

  1. 調査対象:日本全国の短期大学2年生、4年制大学4年生、大学院(修士)2年生の男女358名
  2. 調査期間:2008年4月21日~2008年4月24日
  3. 調査方法:インターネットによるアンケート調査

調査結果サマリー

1.活動時期

大学3年生の12月までに就職活動を開始することが早期内々定の鍵

大学4年生の4月後半に内々定を獲得した大学生の6割以上は、大学3年生の11月までに活動を開始、8割以上が大学3年生の12月末までに活動開始をしていたことが明らかになった。活動を振り返っての感想で非常に多かった<もっと早く始めればよかった>という後悔は、“早く活動した学生の方が、早く内々定が出ている”という実態を象徴する声とも言える。

2.男子/女子

売り手市場と言われつつ、依然厳しい女子

女子学生の方が男子学生に比べ、全体的に早めに活動を開始しているだけでなく、大学の準備する支援サービスへの参加率も高い傾向がある。しかし、女子の内々定率は、男子の内々定率に比べ10%弱低い結果となっており、彼女達の頑張りは必ずしも報われていない印象を受ける。

3.都市部/地方部

内々定獲得率は、都市部学生と地方部学生で2倍以上の差-地方部学生に不利な就職活動の現状

都市部学生に比べスロースタート傾向がある地方部学生。内々定率の差は、活動時期の遅れが関係しているという見方もある一方で、同じ条件で積極的に就職活動するためには、金銭面の負担も大きく、地方での合同説明会や就職支援対策を要望する切実な声も目立った。

※都市部:大学の所在が、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・三重県・岐阜県・大阪府・京都府・奈良県・兵庫県
※地方部:大学の所在が、都市部を除く他エリア

4.国公立/私立

支援体制が弱い国公立大学、学生の要望にも国公立/私立で差

『大学にある支援内容』を比較したところ、国公立は私立に比べ“試験対策関連”の支援が少ないことが分かった。学生に聞いた『大学側への要望』では、“一般的な支援の充実”を望む国公立大学生と、“マンツーマン指導・支援の更なる充実”を望む私立大学生という像が明らかになった。

参考データ ~大学4年生4月後半時点での就職活動進捗状況~

①就職活動進捗状況(全体)

①就職活動進捗状況(全体)
  • 内々定獲得率は26.9%

②就職活動進捗状況(男子/女子)

②就職活動進捗状況(男子/女子)
  • 内々定を獲得している男子学生32.2%
  • 内々定を獲得している女子学生22.6%
  • 女子は男子に比べ、9.6ポイント低い

③就職活動進捗状況(都市部/地方部)

③就職活動進捗状況(都市部/地方部)
  • 内々定を獲得している都市部学生は31.3%
  • 内々定を獲得している地方部学生は13.9%
  • 地方部は都市部に比べ、17.4ポイント低い

④就職活動進捗状況(国公立/私立)

④就職活動進捗状況(国公立/私立)
  • 内々定を獲得している国公立学生は16.0%
  • 内々定を獲得している私立学生は29.6%
  • 国公立学生は私立学生に比べ、13.6ポイント低い

自由回答の抜粋

今回の調査では、学生の悩みや不安、不満や要望などを幅広く聞いている。
注目意見について一部を抜粋して記載する。

大学・大学以外の団体へ望む支援

  • 授業等の欠席などの扱いをちゃんとしてくれればいい。(男子・国公立大学4年)
  • 学生の自主性だけに任せるのではなく、もっと積極的な支援をしてほしい。(女子・私立短大2年)
  • 紹介状を書いて欲しい。(女子・私立短大2年)
  • もっと本質的な就職活動を支援してほしい。「就職活動」以前の、なぜそれをするのか、というところから見直す機会を設けて欲しい。(女子・国公立大学4年)
  • もっとアットホームな環境を整えて欲しい。(女子・国公立大学4年)
  • 就職先が決まるまで、研究活動をしなくてよいという制度を作って欲しい。両立は無理。(女子・私立大学院2年)
  • 就職活動を始めるまで働くイメージがまったく持てなかったので、1、2年生からもっと企業セミナーや就職講座をしてほしい。個別相談にのってほしい。(男子・私立大学4年)
  • その企業に勤めているOBを呼んで座談会をして欲しい。(女子・私立大学4年)
  • 大学の就活サイトをもっと使いやすくして欲しい。(女子・私立大学4年)

足りない情報・欲しい情報

  • 給与モデルや手当ての情報。きちんと生活できるか不安だから。(男子・私立大学4年)
  • ボーナス、離職率など、聞きにくい情報がない。(男子・私立大学4年)
  • 会社の雰囲気や実際の仕事についての内容。(男子・私立大学4年)
  • 社員からのリアルな情報。もっと座談会とかやってほしい。(女子・私立大学4年)
  • 実際に働く場所の写真。(女子・私立大学4年)
  • 企業サイト、就職支援サイト共に、社風や社員インタビューばかり多くて肝心の業務内容の情報が十分でないように思うから、そこを充実させて欲しい。(女子・国公立大学院2年)

就職活動を振り返った感想・意見

  • 自分がどんな仕事がしたいのか、数年後どのようになっていたいのか、もう一度見直すべきではないかと思っています。その為に、もう一度自己分析や企業研究を見直そうと思います。また、もっと就職課などを活用すべきだと反省してます。無駄な時間を過ごさないように、焦らず真剣に取り組んでいきたいです。(女子・私立大学4年)
  • 就活に関する情報が多すぎて、真実を判断することが難しい。就活が一種のイベントごとになっていて、就活ビジネスに組み込まれているような気がする。企業側もイメージ重視の採用活動をしているようで、企業の実態がつかめない印象がある。こういう中で就活をしていると、実際に仕事につくことをイメージして就活を行いにくい。(女子・私立大学4年)
  • 企業の採用活動をもっと透明化して欲しい。選考の途中で落ちたのなら、その旨メールでもいいので連絡が欲しい。落ちたことをしらせずにうやむやにするのは誠意が無いと思うし、今後その企業とかかわりを持ちたいとは思えなくなる。(女子・私立大学4年)

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